ボ-ヴォワ-ル 老い ー 超高齢社会という「恵み」 NHK「100分de名著」ブックス超高齢社会という「恵み」

18.99 USD
Member Price
17.10

Product Description

様々な角度から老いの現実を暴き出し、高齢化社会の諸問題を先取りした先駆的大著!

誰にでも必ず訪れる「老い」。これまで人間社会の多くは「老い」を否定的に扱い、忌避してきた。そんな「老いの実態」を歴史や社会、文学や芸術といった分野から容赦なく暴き出し、「個人の問題ではなく、社会の側の問題」(=文明のスキャンダル)として「老い」を捉え直した画期的な作品を、「ボーヴォワールから出された宿題」と感じてきた社会学者が辛辣かつ平易に解説。弱者が弱者として尊重される超高齢社会の到来を「恵み」と捉え、その在りようと行く末を考えるのは読者自身なのだと説く。「違いを認め合う社会」創出のための必読書。

【以下、本書「おわりに」から抜粋】
古典は何度でも読みかえす価値があるし、読みかえすたびに新たな発見がある。そして書物には出逢い時というものがある。若いときにはわからなかったことがわかるようになる。古典は読み継がれることで、その先へと読み手を導いてくれる。ボーヴォワールの『老い』はわたしにとってそんな本だった。
書物を閉じたところから、わたし自身の問いが始まる。わたしはボーヴォワールから勝手に「宿題」を受け取り、それに答えようとした。その答えの可否を、もはやこの世の人ではない彼女に問いかけることはできない。だが、執筆の間中、わたしは彼女と対話していた。書物を読むとはそういう自分ではない者との対話の経験だ。そしてしだいに、この問いに対してなら、彼女はきっとこう言うだろうという確信を深めるようになった。
彼女なら……きっと自分の老いの姿を公共の場から隠そうとはしないだろう。きっと安楽死の法制化に反対するだろう。死後の魂は信じないが、若者たちの未来は信じるだろう。「中絶の権利」を求めるデモの先頭に立って歩いたように、女性差別と闘いつづけるだろう。それと同じように、高齢者差別とも闘うだろう。現実の社会の恥部に目をそらさず、それを容赦なくあばきながら、人間に対する信頼を失わないだろう。
根拠はないが、きっとそうだよね、ボーヴォワールさん。
生前に会ったこともない彼女に、わたしは問いかける。古典を読み継ぐというのは、そういう対話を意味する。あなたにも経験してほしい。

はじめに  老いてなにが悪い!
第1章  老いは不意打ちである
第2章  老いに直面した人びと
第3章  老いと性
第4章  役に立たなきゃ生きてちゃいかんか!
ブックス特別章  超高齢社会は「恵み」である──ボーヴォワール『老い』を読む意味
読書案内
おわりに

老いてなにが悪い!「誰もが必ず」老いる、だからこそ、弱者が弱者として尊重される社会を!いまボーヴォワールを読む意味とは?書き下ろし特別章収載!

Available to Order

Usually dispatches within 3-4 weeks

While every attempt has been made to ensure stock availability, occasionally we may run out of stock at our stores.

Free domestic shipping on orders over 50.00USD

Discount is applied at checkout.

Recently Viewed Items

Related Products